レンチキュラー・グラフィックの仕組み

Lamination Process レンチキュラー・グラフィックは、レンチキュラー・レンズ・シート(またはパネル)の裏面に平面印刷された画像を密着させることにより実現されます。レンズ・シート(またはパネル)は素材にカマボコ状の凸レンズのラインが連続して全面に切り込まれており、各レンズ・ラインの焦点はすべてシート(またはパネル)の裏面に設定されます。実際には、印刷されている画像は、交互に並ぶ各線に印刷された複数の画像から成ります。各画像に割り当てられた狭い帯は、別の各画像に割り当てられた狭い帯と並んで印刷されます。たとえば3枚の画像を組み合わせる場合、合成印刷には、画像#1の狭い帯に画像#2の狭い帯が並び、その横に画像#3の狭い帯が並びます。このような印刷パターン(1、2、3、1、2、3、1、2、3)が合成印刷全体にわたって繰り返されます。この状態で画像を見ても、何が写っているのか不明瞭です。しかし、レンズ・シート(またはパネル)を通してこの画像を見ると、角度を変えるたびにさまざまな画像イメージが見えてきます。これにより、特殊効果が生まれます。このレンズ・パターンは、インチあたりの線の数によって表されます。合成画像はレンズ・パターン(ピッチともいいます)に合わせて印刷されます。大型のグラフィックに最適な視覚距離は、3フィート~無限大です。

もっとも基本的なレンチキュラー・グラフィックはフリップ画像です。フリップ画像はもっとも印象的でもあり、部屋の反対側からでも見ることができ、通りかかったときに見る人の注意を引くことができます。この基本的なフリップの場合、2つの画像が合成されて印刷されます。印刷物をレンズ・シートに見当を合わせてラミネートできれば、見る角度によって2つの異なる画像を見ることができます。

Image A Image B
Final Product
全国展開のキャンペーン用にレンチキュラー・グラフィックを使用した企業の好例です。

アニメーション画像はより高度なフリップ画像です。ただし、アニメーション画像には、10枚以上の異なる画像が合成されることがあります(アニメーションのセル画を想像してみてください)。背景となる画像は変化しませんが、動いているように見える物体はそれぞれに異なる位置に印刷されます。(デザイン上のヒント: PhotoshopまたはIllustratorで静止画を背景層として作成します。さまざまな動きのパターンを異なるレイヤーに配置します。角度を変えることによって、動いているように見えます。)
アニメーション画像の場合も、フリップ画像と同じ方法で複数の画像を合成します。レンズを通して印刷物を見る角度が変わるたびに、さまざまなアニメーションのフレームが見えるようになります。これは、商品のデモンストレーションやビデオのアクションを1枚のカードで表現したいときに優れた効果を発揮します。

このアニメーション効果では、3Dの背景と、動きをシミュレートした4つの異なるフレームが使用されています。

3Dの奥行きのある画像 3Dの奥行きのある画像は、もう少し複雑です。この世界を3次元で認識できるのは、視差という生物理学的な現象のおかげです。通常、視差は2つの目から物を見る角度の差によって生まれます。脳は、右目と左目で異なっている物の見え方を比較し、データを処理し、目に映る物を3次元の世界として識別します。立体鏡で物を見る場合を考えてみてください。ViewMasterを通して見たらどのように見えたか覚えていますか?右目と左目にはそれぞれ異なるスライドが見えます。各スライドには、同じ物を異なる角度から見た画像が映っています。平らな観察装置上にある通常の画像からは、奥行きのある3次元の映像を認識することはできません。しかし、立体写真技術を生かして昔懐かしい赤と青の3D眼鏡を使用すれば、平らなスクリーン上に3D効果を実現できます。弊社が印刷した画像を3Dで見るために特別な眼鏡は必要ありません。必要なのはスクリーン上で下見する場合のみです。さらに弊社では、さまざまな3Dアートワークを見るための区域を作成しています。また、お客様は世界中のどこからでもスクリーン上の作品を下見できます。